●著者と30分
『35歳までに年集2000万円になる』の伊東 修氏
●いとうおさむ
1978年生ま机。慶応義塾大学商学部卒。
2DOI年,目本ゲートウェイ株式会社入社。
トップセールスになったが,ゲートウェ
イの日本市場撤退に伴い,02年にアップ
ルコンピュータ株式会社に移籍。外販部
隊で8ヵ月連続トップの営業成績を残し
た業績が認められ、25歳で管理職に。05
年5月,スカウトによってレイス株式会
社に課長として移籍。その後スカウト推
進部のトップ・エージェント,また副部
長となる。この2年間で2,000人の人生に
影響を与えた。
ビジネスSNS rwizli」http:〃wizli.jp/●本誌は見た3
「つながりたい」若手
2月5日月曜日の午後7時すぎ。東
京・新橋の居酒屋に10人余りのグル
ープ。「久しぶり」と声を交わす顔見知
りもいれば、乾杯と同時に名刺を交換
する者もいる。
共通点は、富士通の本社とグループ
会社の社員であること、そしてグルー
プ社員だけが利用できる社内SNS(ソ
ーシャル・ネットワーキング・サービ
ス)のユーザーという2点。なぜ優秀な人材には白ら動か
ないと出会えないのか?
「有望な社員は当然,同期の
申でも常にトップ10などにいま
す。上からも注目され,出世の
道も用意され,給料も上がって
いる。また実績だけでなく,周
囲の人望もある。こういう人た
ちの行く末とは,この会社でと
ことん出世し,経営陣に食い込
む。もしくは自身の力を市場で
試すために独立する。あるいは
私どものようなスカウト会社
や,これまでの取引先関係者な
どの縁の中で『来てほしい』と
声をかけられて移籍するので
す。こういう人たちは自分から
転職しようと思って人材紹-介会
社に登録するということは,ま
ず,ありません。一方,市場に
出て来やすいのは,現在の会社
に不満があるとか,社風が合わ
ないなどネガティブな考えから
転職しようとする人。そういう
人は声をかけてもらうこともな
く,紹介会社に登録したりする。
優秀な人材は市場を探してもい
らっしゃらないのです」実は総合職ではなく営業職として採
用された横井は、営業幹部にはなれて
も取締役や社長にはなれないという。
ここで伊東が切り込む。25歳でも役
員に登用する実力主義のレイス。その
魅力を必死に伝える。
そして伊東は、決め台詞をささやく。
「がむしゃらに走ってきたかもしれな
いけど、一度でよいので立ち止まって
みてくださいよ」。
1時間後、横井の心境はわずかに変
化していた。最後に少し時間をもらい
感想を聞くと、横井はこう答えた。
「今まで白分はエリートという白負
があったけど、話を聞いて、アレッ、
と思った。白分の存在をもっと感じる
ことができる職場があるのかな、と。
幹部候補といってもしょせんは歯車。
今の職場は白分が抜けても大勢に影響
はないですし。今度はレイスの幹部に
お会いして話を聞いてみたい」
大企業から優秀な若手社員が1人、
また1人と去っていく現実一。青木は思わずこう答えていた一。
今、30代半ばまでの若手社員を対
象に引き抜く「スカウティング」の市
場が急拡大している。今年10月で劔
業10周年を迎えるレイスがその急先
鋒。社員の平均年齢27歳、社員数
150入のベンチャー企業である。One Point <社員と一緒に>
レイスという社名には、「走る」、「進展する」といった意味のほか、「仲間」という意味がある。同社は「社員に成長の場を提供することが社長の役割」(同)と社員を大切にする姿勢を貫く。初めて契約を獲得してきた社員の帰社時にケーキを用意したこともあるといい、社名の由来を裏切らない。
「レイスに入社して良かったと、一緒に成長を感じられる会社にしたい」と藤社長は意気込む。その姿勢がある限り、レイスの成長はまだまだ続く。
国内最大手のスカウト企業レイス株式会社(東京都千代田区、社長:藤 修、以下レイス)は、東証一部、二部上場企業をはじめとする企業の役員、部長OBを中小・ベンチャー企業などに「経営顧問」として紹介するwebサービス『顧問名鑑』を2月4日(水)に開始した。。FSTで事業部長を務め、社内SNS
の開発責任者でもある川田博臣は、
「なんだ、遊びじゃないかと思われる
話題も碓かに存在する。ただ、そうい
う交流を通じて人と人がつながること
が大事。何気ないところで価値観が共
有できれば人間関係も強くなり、強い
会社ができる」と語る。例えば…。
「私、絶対に留学だけはしたいと思
っているの」
冒頭のオフ会の日、ある20代女性
の参加者は、こう打ち明けた。本社で
SE(システムエンジニァ)職や携帯電
話の開発に携わる若手、研究職に就く
若手が「そうなんだ」「いいね一」と応
じ、話は広がる。彼女は言う。「私たちが接触したビジネスパー
ソンのみなさんが、すべて弊社の
スカウトを介して移籍している
かといえば、決してそうではあ
りません。優秀な方であればある
ほど、移籍は難しいですね。任さ
れている仕事も多いでしょうし、
会社から引き留められるごともあ
りますから、断念する方もいらっ
しゃいます。しかし、そういった
方も、いずれ移籍を具体的に考え
るかもしれません。継続的にコン
タクトをしていくためにはビジネ
スSNSは有効と考えたのです。
さらには、新規でビジネスバーソ
ンを発掘したいという考えもあり
ました」。アメリカのビジネスSNS利用
者は約九○O万人。この数字は、
アメリカ最大規模のSNSの約
七・二%に相当する。日本で最大
規模のSNS『ミクシイ』の会員
数は約一○OO万人。その七%が
ビジネスSNSを利用する層だと
考えると、レイスの想定する五万
人は決して大きなコミュニティと
はいえない。その意図を岡野氏は
次のように語る。
「コミュニティのメインとなる
会員層は、レイスがスカウト
で接触するビジネスパーソンの
プロフィールとほぼ変わりませ
ん。二五歳〜三五歳を中心とした
若手ビジネスパーソンで、年収
一○○○万円以上が二○%、役職
者が八○%。そういった人材が集
まる場所であることが、『Wiz
li』の最大の特長だと考えてい
ます」。